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淳、光と闇
第25章 小さな命、ゆりの想い
そんな親同然の院長夫婦に
心配を掛ける訳にはいかなかった。
悲しい想いをさせたくなかった。
しかし、友也に捨てられて妊娠して。
そのショックでゆりは正常な判断が
出来なくなっていた。
次の休みの日。
寮でゆりは一人座って下を向いていた。
視線の先には大量の睡眠薬。
昨日の夜勤で薬保管庫から
黙って持ち出した物だ。
ゆりはじっと睡眠薬を見ている。
涙が頬を伝う。
「私…」
ゆりは口に入るだけ睡眠薬を飲み込んだ。
何回かに分けて…
それより少し前。
詰め所では睡眠薬が大量になくなって
大騒ぎになっていた。
「誰です?睡眠薬を持ち出したのは?」
さゆりが真剣な表情で
看護師に聞いている。
「あ!!まさか!!」
勝枝が思わず声を出した。
「勝枝ちゃん、どうしたのです?」
「ま、まさか…ゆり…」
「え?ゆりがどうしたの?」
「一昨日から元気が無くて
どうしたの?って聞いたら
患者だった友也さんに振られたって
あれから凄く落ち込んでいました。」
「まさか…
ゆりはそんなに弱くないわよ?」
結花が否定するがさゆりは
「ゆりちゃんは非番よね?
すぐに寮に行って確かめなさい!!」
淳と勝枝が駆け出した。
「婦長さん、私も…」
結花が後に続く。
寮のゆりの部屋は鍵がかかっている。
「ゆりちゃん、ゆりちゃん!!」
どんどんとドアを叩くが返事が無い。
「ま、まさか…」
二人は顔を見合わせてさらにドアを叩いた。
「ゆりちゃん、返事して!!」
それでも返事が無かった。
その頃、ゆりは睡眠薬で意識が…
「どきなさい!!」
後から来た結花が二人をどかして
「エイ!!ヤァ!!」
回し蹴りをドアに食らわした。
心配を掛ける訳にはいかなかった。
悲しい想いをさせたくなかった。
しかし、友也に捨てられて妊娠して。
そのショックでゆりは正常な判断が
出来なくなっていた。
次の休みの日。
寮でゆりは一人座って下を向いていた。
視線の先には大量の睡眠薬。
昨日の夜勤で薬保管庫から
黙って持ち出した物だ。
ゆりはじっと睡眠薬を見ている。
涙が頬を伝う。
「私…」
ゆりは口に入るだけ睡眠薬を飲み込んだ。
何回かに分けて…
それより少し前。
詰め所では睡眠薬が大量になくなって
大騒ぎになっていた。
「誰です?睡眠薬を持ち出したのは?」
さゆりが真剣な表情で
看護師に聞いている。
「あ!!まさか!!」
勝枝が思わず声を出した。
「勝枝ちゃん、どうしたのです?」
「ま、まさか…ゆり…」
「え?ゆりがどうしたの?」
「一昨日から元気が無くて
どうしたの?って聞いたら
患者だった友也さんに振られたって
あれから凄く落ち込んでいました。」
「まさか…
ゆりはそんなに弱くないわよ?」
結花が否定するがさゆりは
「ゆりちゃんは非番よね?
すぐに寮に行って確かめなさい!!」
淳と勝枝が駆け出した。
「婦長さん、私も…」
結花が後に続く。
寮のゆりの部屋は鍵がかかっている。
「ゆりちゃん、ゆりちゃん!!」
どんどんとドアを叩くが返事が無い。
「ま、まさか…」
二人は顔を見合わせてさらにドアを叩いた。
「ゆりちゃん、返事して!!」
それでも返事が無かった。
その頃、ゆりは睡眠薬で意識が…
「どきなさい!!」
後から来た結花が二人をどかして
「エイ!!ヤァ!!」
回し蹴りをドアに食らわした。