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淳、光と闇
第26章 みくの家庭教師
現在、みくが見ている子供は10人。
毎日、午前と午後二件の家庭教師を
受け持っている。
竜馬はみくに件数より家庭教師としての
質をみくに求めていた。
「行ってきます。」
みくが元気に事務所を飛び出していく。
午前の部が終わり一度事務所に戻り
教師の内容のレポートを作成して
午後の教師の準備をする。
今日の午後からの教師の相手は
中流家庭の一人息子。
名前は龍二。
高校2年生。
龍二は医療大学を狙っている。
目指すはさゆりの母校で
一流の医者を目指して龍二は勉学に励んでいた。
「こんにちわぁ」
みくは龍二の家に入っていく。
「あ、先生…
いらっしゃい!」
龍二が二階から降りてきた。
「あ、龍二君こんにちわ。
今日も宜しくね?」
「先生、今日は両親は
法事でいないんだ。
さ、上がって…」
「そうなんだ。
龍二君は法事に行かなかったの?」
「僕は受験生だから
留守番さ…
さ、先生どうぞどうぞ…」
説明しながらみくを二階の
自分の部屋へ案内する。
いつもの変わらない光景だ。