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淳、光と闇
第32章 小さなスプリンターの大きな夢
「ねぇ…正平君?」
「なぁに?先生…」
「あのね…正平君、
大会に出てみない?」
それを聞いた正平は顔が
見る見る暗くなっていく。
「あら?」
その変化に気が付いた淳は
「正平君…
大会…嫌いなの?」
「… … 」
「正平君?」
「先生…俺…
大会には出ない!」
「何故?」
「… … 」
淳はその正平の顔に悲しみを感じた。
その日、講師が終った後…
淳は正平とブランコに乗っていた。
「ねぇ、どうして
大会が嫌いなの?」
「先生、
見せたいものがある…」
「??」
正平はブランコから降りて
淳を自分の部屋に連れて行った。
「何が?」
淳も黙って付いていく。
正平は部屋に入ると
「これ…」
淳が見るとそれは女の子の写真。