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淳、光と闇
第34章 看護の心
「正さん、私は
まだまだひよっこです。
でも患者さんに元気になって
笑顔になってほしい。
そんな気持ちは
誰にも負けません。
私…あきらめない…」
京子はそう言って正の腕を捕まえて
点滴始めた。
正はそんな京子を黙ってみていた。
「点滴始まりました。」
京子は正の点滴の時間を記録していく。
「え?京子ちゃん、
正さん、点滴させてくれたの?」
「はい。大人しく
点滴して寝ています。」
「あれま…」
結花が驚いている。
「普通なら押さえつけて
点滴するまで大騒ぎなのに…」
勝枝も驚いている。
「私なんか
言う事聞かないから
張り倒したよ。」
「み、美紀さん!!」
「え?私…
何か変な事言った?」
「あのですね。
患者さんを
張り倒さないでください…」
淳がため息をついた。
「ははは…つい…ね?」
「ついではないですよ!」