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淳、光と闇
第37章 新しいライバル
「へぇ…上手…」
淳が感心した様に見ている。
京太郎はオムライスに
「大好き…はぁと…」
と書いて貰って大満足。
「お嬢様は…
何と書きましょう?」
「そうね…
あ、るりちゃんにお任せする。
好きなものを書いて?」
「私で良いのですか?」
「うん…何が出来上がるか楽しみ。」
「はい、では…」
るりはオムライスの上にケチャップで
文字を入れ始めた。
その文字は…
「希望を点せ、看護の心。」
と書かれた。
「え??」
流石にびっくりした淳。
「これって…?」
どこかで見たような…??
「はて…??
あ、思い出した!!」
希望を点せ、看護の心…
看護学校の卒業式の時に
校長先生が言っていた言葉。
「でも、何故るりちゃんが??」
るりはにっこり笑って二つの
オムライスに
「美味しくなぁれ…
美味しくなぁれ…」
と呪文を唱え始める。
「えい!!」
「さぁ、お召し上がれ…」
るりは淳にウインクをして去っていく。
「あの子…どこかで…
うーーーん…」
考えたが思い出せない。