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淳、光と闇
第5章 淳、初仕事
「これはこれは…
可愛いのと美しいのと…
素晴らしいね…」

そう言って省吾は淳を膝の上に抱いた。

そして首筋にキスをする。

それは老人独特の嫌らしさはなかった。

ただ、優しさだけのキスだった。

「あ!!」

思わず声を上げてしまった淳。

「私…嫌らしい女だと思われたかな?」

そんな不安が頭をよぎった。

「首筋が…気持ち良いの?」

「え?は…い…」

省吾は淳の顔を自分のほうに向かせて

唇を奪っていく。

「むむむ…」

目を瞑って淳は省吾のキスを受け入れた。

舌が…口の中に入ってくる。

爽やかなミントの香りが口の中に

広がっていく。

キスを終えて省吾は淳に

「ミントの香りは…
嫌いかね?」

「いえ…
でも、びっくりしました。
正直、男性の臭いがすると
思っていたのですが
爽やかなミントの香り…
気持ち良かった…」

「そうか…
それは良かった…
口臭が気になる年代なんでね。
こうして女性と話すときは
あらかじめミントの香料を
噛む事にしているんだよ。」

「それは…素敵なことです。
嫌だとは思いませんでした。」

「嬉しいね…」

省吾はにっこりと笑いながら

後から淳の胸をまさぐりだした。
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