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淳、光と闇
第39章 勝枝壮絶!淳ナースキャップへの誓い

「総婦長さん…
あの…私…」

「駄目ですよ…
まだ寝ていなければ…」

「いえ…寝ているわけには…」

「淳ちゃん。」

「はい…」

「こんな時に言うのも
どうかと思いますが
貴方、美紀と仲が良いわね?」

「は、はい…
仲が良いというか…
私、美紀さんを…
尊敬しています。」

「そう…有難う…」


それから数日が過ぎて…

勝枝の葬儀が行われた。

淳達は悲しみに暮れた。

仲間が…同僚が…

同じ志を持つ仲間が憎い男の手に

掛かって命を奪われた。

淳は勝枝の霊前にて

「勝枝…貴方は再起をかけて
懸命に努力していた。
志半ばで逝ってしまう無念さは
私が晴らす…」

淳は勝枝のナースキャップを…

血に染まったナースキャップを

勝枝の霊前に供えて

「必ず…犯人を捕まえて…
無念を晴らすわ…」

そう誓った。

「淳ちゃん、無理はいかんぞ?」

省吾が心配する。

しかし、淳の目は復習の炎に包まれていた。


淳はある事に気が付いた。

それは…犯人は左利きで指がない。

犯行に使われた出刃には指の跡が

四つしかなかった。

それもない指は小指…

その事を健と咲、与太郎、美紀に話した。

「そうか…
外部からの侵入の形跡はないと
警察は言っていた。
だとすれば…入院患者に犯人が…」

「早速調べる!!」

咲が走り出した。

「おらは…最近の手術の
データだなや。」

与太郎もデータ室へ…

手術で指を切断したなら必ず

麻酔を使うはず…

与太郎はそう考えて

その線を洗い出していく。

咲は膨大な処置や手術のデータから

最近行われた物をピックアップして

与太郎に送り続けた。

健は救急救命の記録を…

美紀は舞を頼って外科の記録を調べた。
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