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淳、光と闇
第40章 結花とゆり、お泊まり
次の日…

詰め所で淳は結花とゆりに

省吾との事を聞いた。

「そう、良かったね。」

淳も安心したようだが…

美紀が黙って淳を見ている。

「あ、ちょっと…
お手洗い…」

淳は詰め所を出て真っ直ぐ

仮眠室へ向かって中に入り

毛布の上で泣いた。

「結花、ゆり、良かったね…
私…淳は…淳も…
お母さんに会いたい!!
お母さん、死んだと聞かされた。
でも、でも…お母さんの思い出…
淳にはない!!
本当に…死んでしまったの?
ねぇ、お母さん…
本当に…天国にいるの?
答えて!!お母さん!!」

美紀が泣いている淳の肩に

手を置いて

「淳、気持ちは分かるが…
泣いても解決しない…
と、言いたいが…
今日は許す…好きなだけ泣け。
気の済むまで…泣け!!」

そう言って淳を

抱きしめて美紀も泣いた。

美紀は…知ってしまった。

以前、淳が救急救命で倒れた時…

その出生の秘密を…

美紀は玲子を問い詰めた。

そして…美紀は…

自分が淳の姉であることを知った。

「そんな…馬鹿な!!」

玲子は本当の事を教える見返りとして

淳には…他に対して美紀に

硬く口止めした。
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