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淳、光と闇
第41章 由紀と医療ミス

そして…事故は起きた。

ある日、夜勤は美紀と由紀。

「看護師さん…
何かおかしい…」

患者が点滴を始めたとたん

由紀に体調の変化を訴えた。

「あ!私!!
大変!!」

由紀は慌てて点滴を止めた。

確認すると…

点滴に入れる薬を隣の部屋の

患者と間違えていた。

「私…薬を間違えた…」

患者の名前は太。20歳。

検査入院している患者だ。

「おいおい…看護師さん…
大丈夫か?」

太は由紀を睨んだ。

「はい…ごめんなさい…
とにかく点滴を作り直してきます。」

由紀は慌てて点滴を作り直したが…

再び薬剤を間違えてしまった。

「おい!!俺を殺す気か?」

太が怒り出した。

「ごめんなさい…」

由紀は謝罪したが太の怒りは

収まらない。

「違う看護師を呼べ!!」

「ごめんなさい。
もう一人は…救急救命に
応援に行っているの。」

「全く…」

太はお冠だが…

ある事を思いついた。

「看護師さん?」

「は、はい!」

「今日、看護師さんは俺に
医療ミスを二回したよね?」

「え?はい…
申し訳ありませんでした。」

「どうするつもり?」

「え?どうするって…
そう言われても。」

「下手したら俺死ぬところだったね?」

「はい…」

「患者を死なせる様なミスをして
申し訳ありませんでした…
で済ますつもり?」

「そ、それは…」
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