この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
淳、光と闇
第7章 小さな命 武への愛
看護師の淳には入院患者に
弟のように思っている少年がいる。
名前は武…
武の入院生活は長い。
武は再生不良性貧血…
つまり白血病を患っていた。
治る見込みは…ない…
今でも抵抗力がない為に
病院からの外出は許可されていなかった。
そんな武を淳は何よりも可愛がった。
いたずら盛りの武を淳は怒りながらも
よく面倒を見ている。
それは武に身寄りがないことも大きな
原因の一つだったのだ。
婦長のさゆりは極力淳が日勤のときは
武を担当につけた。
淳と武にとってさゆりは母同然だった。
「武!!待ちなさい!!」
「嫌だよぅ…」
「待ちなさいってば!!」
今日も淳は武を追い掛け回した。
やっとの思いで武を捕まえて
「こら!!武!!
どうして結花さんの
スカート捲るの?
全く…いたずらばかりして…」
きつい目で武を睨むが武は
「だって…結花さんが
俺に結花は
スタイルは良いのよ?
なんて自慢するから…」
「それとこれとは
違うでしょう?
結花さんは武君に
もっと大人になって欲しく
そう言ったの。
分る?」
「そんな事言っても…
俺、治らないから…」
「馬鹿ぁ!!」
淳は武の頬を思いっきり叩いた。
「バチン!!」
その音が病棟中に響いて
患者や看護師たちは
一斉に淳と武を見る。
淳は武を本気で怒っている。
「痛いよ…淳姉ちゃん…」
膨れる武を淳は思いっきり抱きしめて
「武!!よくお聞きなさい!
貴方の病気は…必ず治る…
いや、お姉ちゃんが必ず…
治してみせる。
だから…治らないなんて
言わないで…
お願いだから…」
武を抱きしめて淳は涙を流す。
弟のように思っている少年がいる。
名前は武…
武の入院生活は長い。
武は再生不良性貧血…
つまり白血病を患っていた。
治る見込みは…ない…
今でも抵抗力がない為に
病院からの外出は許可されていなかった。
そんな武を淳は何よりも可愛がった。
いたずら盛りの武を淳は怒りながらも
よく面倒を見ている。
それは武に身寄りがないことも大きな
原因の一つだったのだ。
婦長のさゆりは極力淳が日勤のときは
武を担当につけた。
淳と武にとってさゆりは母同然だった。
「武!!待ちなさい!!」
「嫌だよぅ…」
「待ちなさいってば!!」
今日も淳は武を追い掛け回した。
やっとの思いで武を捕まえて
「こら!!武!!
どうして結花さんの
スカート捲るの?
全く…いたずらばかりして…」
きつい目で武を睨むが武は
「だって…結花さんが
俺に結花は
スタイルは良いのよ?
なんて自慢するから…」
「それとこれとは
違うでしょう?
結花さんは武君に
もっと大人になって欲しく
そう言ったの。
分る?」
「そんな事言っても…
俺、治らないから…」
「馬鹿ぁ!!」
淳は武の頬を思いっきり叩いた。
「バチン!!」
その音が病棟中に響いて
患者や看護師たちは
一斉に淳と武を見る。
淳は武を本気で怒っている。
「痛いよ…淳姉ちゃん…」
膨れる武を淳は思いっきり抱きしめて
「武!!よくお聞きなさい!
貴方の病気は…必ず治る…
いや、お姉ちゃんが必ず…
治してみせる。
だから…治らないなんて
言わないで…
お願いだから…」
武を抱きしめて淳は涙を流す。