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淳、光と闇
第7章 小さな命 武への愛
「お姉ちゃん…」
武は淳が自分の事
一番心配してくれているのを
良く分かっていた。
故に時にはきつく叱って
くれる事も理解している。
「お姉ちゃん、ごめんなさい…」
「頑張って…治すの…
分りましたか?」
「うん…」
武は孤独だった。
しかし、淳だけは…
自分を心配して本気で怒ってくれる。
本気で泣いてくれる…
武は何があっても
淳の言う事だけは聞いた。
「武君、待ちなさい。
お注射の時間ですよ。」
ゆりが武を追い掛け回している。
「注射は痛いから嫌だ!!」
「武君、待って!!
お注射しないといけません!!」
「絶対…やだ!!」
「もう…淳さんなら
素直にお注射するのに…
武君、お願い…」
「やだよぅ…
だってゆりさん、
注射、下手だから痛いもの…」
「何ですってぇ!!」
怒るゆりだが事実は事実…
「全く、武君、
痛くしないから…
お願い、お注射させて…」
「やだ!!」
「こら、武!!」
流石にゆりが怒った。
「やぁい…
ゆりさんが怒った…」
「待ちなさい!!」
淳が休みの時は武の注射の時間は
いつもこんな調子だった。
「淳ちゃん、何とかならない?」
看護師全員が零す。
「困ったわね…
ごめんなさいね…
後で武に焼きを入れるね。」
「その必要はないわよ。」
婦長のさゆりが看護師達に
「武君が言う事を聞かないのは
貴方達の心が武君に
伝わっていない証拠ですよ。
その辺を考えなければ
いけませんよ。」
優しく微笑んでいる。
武は淳が自分の事
一番心配してくれているのを
良く分かっていた。
故に時にはきつく叱って
くれる事も理解している。
「お姉ちゃん、ごめんなさい…」
「頑張って…治すの…
分りましたか?」
「うん…」
武は孤独だった。
しかし、淳だけは…
自分を心配して本気で怒ってくれる。
本気で泣いてくれる…
武は何があっても
淳の言う事だけは聞いた。
「武君、待ちなさい。
お注射の時間ですよ。」
ゆりが武を追い掛け回している。
「注射は痛いから嫌だ!!」
「武君、待って!!
お注射しないといけません!!」
「絶対…やだ!!」
「もう…淳さんなら
素直にお注射するのに…
武君、お願い…」
「やだよぅ…
だってゆりさん、
注射、下手だから痛いもの…」
「何ですってぇ!!」
怒るゆりだが事実は事実…
「全く、武君、
痛くしないから…
お願い、お注射させて…」
「やだ!!」
「こら、武!!」
流石にゆりが怒った。
「やぁい…
ゆりさんが怒った…」
「待ちなさい!!」
淳が休みの時は武の注射の時間は
いつもこんな調子だった。
「淳ちゃん、何とかならない?」
看護師全員が零す。
「困ったわね…
ごめんなさいね…
後で武に焼きを入れるね。」
「その必要はないわよ。」
婦長のさゆりが看護師達に
「武君が言う事を聞かないのは
貴方達の心が武君に
伝わっていない証拠ですよ。
その辺を考えなければ
いけませんよ。」
優しく微笑んでいる。