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結花の御主人様
第12章 総務課
「はぁ…」

「普通なら私…結花ちゃんから
社長を取り戻す為に
貴方を潰す事を考えるけど…
例え結花ちゃんを潰しても
社長は私のところへは来てくれない。
だから…私は遠くから社長を見ることにしたの。」

「あの…優子主任…
怒りますよ?」

「何故?」

「あのですね…
主任が社長を愛していて…
現実では社長は私を愛していると
仮定します。
そこで…私が大人しく主任に
潰されると思いますか?
万が一、そうなったら…
私、結花は…
全力で主任を潰しますよ?
でも、私は争いは好みません。
ですから…主任が私達の事
そう思ってくれるならそっと
しておいてくれませんか?」

「仮定なの?」

「結花は…龍さんが好きです。
社長さんでも違っても…
やっぱり龍さんが好きで愛しています。
でも…龍さんがこれからも…
結花を愛してくれるとは思いません。」

「結花ちゃん…
社長は貴方を捨てるかもと?」

「そうならない事を祈っています。」

「そう…
やっぱり…私…あなたを潰すわ。」

「は??」

「あのね、貴方は自分は社長を
愛して社長も今、貴方を愛して…
でも将来、社長は自分を捨てるかもと
思っている…
そんな中途半端な女に社長は渡せない!
結花ちゃん、私も争いは好まない。
今、現実に社長は私よりも貴方を選んだ。
だから…私、結花ちゃん、
貴方に社長と幸せになってもらいたいの。
でも今からそんな事考えているようでは
社長はやっぱり貴方に渡せないわ!!」

優子は結花を睨みつけた。
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