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結花の御主人様
第13章 良…

ニコニコと愛想を振りまきながら

結花が歩いていると後から一人の青年が

結花に追いついて追い越し様結花の

買い物バックをひったくって走り出した。

「あ…
きゃぁぁぁ!!」

思わず悲鳴を上げた結花。

「ゆ、結花様!!」

近くの雑貨屋の主人が結花に駆け寄って

「結花様、大丈夫ですか?」

青くなって結花を抱き起こした。

「あ、雑貨屋さん…
バックが…お財布が…」

慌てて指差す結花。

今日は個人的な買い物もあるので

結花は財布を持ってきたのだ。

「こ、この…野郎…」

辰三と武が結花の悲鳴を聞きつけて駆け寄ってきた。

「結花様!!どうなされた?」

「あ、辰三さん、武君、
お財布を…取られた。」

「くそ!!」

武が勢いよく走り出してその万引き犯を追った。

「武!!絶対に逃がすな!!」

武の主人太が叫ぶ。

「旦那様、任せろ!!」

足の速い武は猛スピードで万引き犯を追い

あっという間に追いついて

「この野郎!!
捕まえた!!」

と万引き犯にタックルをかまして

万引き犯を取り押さえた。
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