この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
結花の御主人様
第13章 良…
「… …
ごめんなさい…」
「それで…今日は何か食べたの?」
「いや…食べていない。」
「ご家族は?」
「いない。」
「分った。ちょっといらっしゃい。」
「ゆ、結花様!!」
「武君、乱暴はいけませんよ?
分りましたか?」
「はい…
俺、結花様に怒られた…」
「武君、後で寄るからね?」
「はい。」
結花は良を商店街の食堂に連れて行った。
「こ、この野郎!!
のこのこと…」
辰三が怒り狂っている。
「まぁまぁ…
辰三さん…
怒らないで。」
結花は辰三を宥めながら良を食堂へ
連れて行き食堂の女将美代に
「女将さん、この子に
食事を出していただけます?」
美代は結花に
「この子かい?
腹が減って結花様のお財布を
盗んだのは?
さっき表が大騒ぎだったよ。」