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結花の御主人様
第13章 良…

「本当に食べて良いの?
俺、金持ってない。」

「何言ってるの…
お金がないから結花のお財布を
ひったくったんでしょう?」

「それはそうだけど…」

「良いからさっさと食べなさい!」

「はい…」

一口食べると

「美味い!!」

そう叫んでがつがつと食べ始めた良。

「慌てなくても焼肉は
逃げないわよ?」

「… … 」

全部食べた良は

「美味かった…
ご馳走様…」

と満足げで結花を見た。

「美味しかった?」

「あぁ、美味しかった…」

「満足した?」

「うん!!」

「ゴン!!」

「い、いでぇ!!」

後からゆりが拳骨を落とした。

「貴様!!何をする?」

睨みつける良をゆりは睨み返している。

「あんたね?
うちの定食が美味しいのは当たり前なの。
分ってるの?」

「わ、分かったよ…
だからと言って殴る事ないだろう?」

「あんたは殴られて当然なの!!」

「まぁまぁ…ゆりちゃん…」

汗を流しながら結花は二人を止めた。
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