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結花の御主人様
第13章 良…
結花は定食の勘定を払うと
「良君…行くところあるの?」
「ない。今日も野宿。」
「まぁ…宛はあるの?」
「ない!!」
「威張らなくても良いでしょう?」
「それしか俺には取り得がない。」
「あらら…」
呆れながら結花は良を見たが
何か憎まれない感じがする。
「もし良かったら…
うちへ来る?」
「ん?お姉さんの家へか?」
「私は結花と言いますが
結花の家ではないですが
次の行き先が決まるまで
結花のご主人様にお願いしても良いわよ?」
「出来るのか?」
「分りませんが…
結花のご主人様はお気持ちが優しい方です。
ですから無碍にはしないわよ。」
「… … 」
「どうするの?」
「分った…世話になる。」
「そう、あのね。
良君はどうしてそうぶっきらぼうなの?」
「俺…いや、なんでもない。」
「全く…もぉ…」
結花は良をマンションへ連れて帰った。
帰ると龍が既に帰宅していた。