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結花の御主人様
第13章 良…

「あ、龍さんごめんなさい。
商店街で少し騒動があって。」

「お、結花ちゃんお帰り。
商店街で騒動?
何かあったのかい?」

新聞を読みながら龍は結花に聞いた。

「はい…
その前に…
さぁ、良君、入りなさい。」

良は玄関から入ってきた。

「君は?」

「俺…良…」

「良君!!挨拶はきちんとしなさい!!」

「良です…」

「全く…龍さん
あのね…」

結花は商店街で起きた出来事を

話して聞かせた。

龍はじっと良を見ている。

そして

「結花ちゃん、
この子は君のペットかい?」

「は、はぁ??」

目を丸くする結花。

「あはは…
冗談だよ。それでこの青年、
良君とか言ったね?
行く当てがないからここに来たと?」

「はい…」

「良君は俺が誰だか知ってるの?」

「知りません。」

「だろうな…
知っていたらここに泊めろとは言わないから。」

「龍さん、お願い!
良君をしばらく置いてあげて!!」

「結花ちゃんの頼みだから
聞かないでもないが…
で、この子の宿代はどうするのさ?」

いたずらな目で結花を見る龍。

「もう…分ったわよ。
この子、良君をここで働かすわよ。
それで良いんでしょう?」

頬に風を入れて膨れる結花。
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