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結花の御主人様
第13章 良…
次の日…
龍は出張に出かけていった。
「明日には帰るが…
戸締りだけは気をつけてね。
それと…良のしつけはしっかり頼むよ。」
「はい、結花にお任せ下さい。」
「良の目は死んではいない。
十分再生してあの気迫を俺は買う。
だからここに置いたんだ。」
「はい!!」
「では、行って来るね?」
「行ってらっしゃい…」
結花は龍の口にキスをして
「なるべく早く帰ってきてね。」
「分った…」
龍が出かけた後後から
「へぇ、結花さんと龍さんって
熱々なんだね?」
「へ??」
結花が後を振り返ると良がニタニタしながら
立っていた。
「り、良君!!」
「お姉さん、いつも見送るときは
キスで見送るの?」
「み、見たわね??」
「見てしまった…」
ぺろりと舌を出す良。
「こ、こら!!
盗み見なんてはしたないですよ!!」
「ははは…
ごめんなさい…」
「お待ちなさい!!」
「嫌です…」
「良!!待て!!」
結花は良を捕まえると
「さぁ、今日から
しっかり働いて貰うからね?
分った?」
「は、はい…」
結花は午前中は自宅の掃除を中心に
教え込み、雑務を仕込んでいった。
午後からは礼儀や最低限の知識を
良に詰め込んでいく。
勉強の時間は良にとって苦痛の
何物でもなかった。