パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第14章 良と言う名の青年

「おい！！
お前が来ると結花様が危険になる。
だから品物は俺が運ぶ。」

「な、何を？？
良、てめぇ…誰に向かって言ってる？」

「武、お前しかいないだろう？」

「貴様…」

「やるか？」

「お待ちなさい！！」

結花の厳しい声が飛ぶ。

「全く…二人が顔を合わせると
どうして喧嘩になるのよ？
仲良く出来ないの？」

武が

「だって…良は
結花様と一緒に生活して…
俺は心配で心配で…」

「な、何を？？
おい、武！！
俺はお前みたいに自制が聞かない
訳ではないぞ。」

「う、うるせぇ！！」

「こら、武！！
店先で何やってる？」

太が店の奥から出てきて武を叱る。

そして

「結花様…どうか…
武の御無礼、お許し下さい。」

と頭を下げた。

「いえいえ…
二人ともこの結花を心配しての事、
どうか御主人、武君を叱らないで。
結花のお願いです。」

結花は太に頭を下げる。

「ゆ、結花様！！
どうぞ頭をお上げ下さい。」

結花は良に

「ほら、良君もきちんと
御主人に謝りなさい！！」

「はい。御主人…
申し訳ありませんでした…」

「おい、良！！
俺には謝罪はないのか？」

「武、なんで俺がお前に謝らなければ
いけないんだ？
謝るのはお前だろう？」

「何を！貴様！！」

「やるか？」

「ゴンゴンゴン！！」

「い、痛い！！」

「いでぇ！！」

「二人とも…いい加減にしなさい！！」

武と良が見ると結花が真っ赤になって

頭から角を出している。