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結花の御主人様
第14章 良と言う名の青年
「ごめんなさい…」

「申し訳ありません…」

「全く…いつもいつも
喧嘩ばかりして!!」

「だって…良が…」

「だって…武が…」

「もう一回…殴られたいの?」

「わ!ごめんなさい!!」

二人は揃って頭を下げた。

そんな所へめぐが顔を出して

「結花様お許しくださいね。
若い故の事で…」

「いえいえ…
女将さん、良いのですよ。」

それでも睨み合っている二人。

「全くもぉ…」


その時、結花はある事を思いついた。

「良君、武君?」

「はい!!」

「二人とも…結花の事
好きなの?」

いきなり言われて真っ赤になっている二人。

「どうなの?」

「は、はい…」

「そう…なら…
明日二人に見せたいものがありますが…
来てもらえるかしら?」

「よ、喜んで!!」

「俺は…結花様についていきます。」

「分った…
武君、明日うちに来て。
14時にね?」

「はい!!」

「結花様、武も来るのですか?」

「そうよ…二人が揃わないと
意味がないの。」

「そうですか…」

良は不満だった。

自宅は自分と結花、そして龍の

生活の場だ。

そんな所へ武を呼ぶなんて…

「不満、文句、苦情は受け付けませんよ?
良君?」

「は、はい。」


次の日、武が結花の元へやってきた。

「やっぱり来たのか?」

良に言われて二人はにらみ合う。

「これこれ…」

結花が二人の間に割ってはいる。
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