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結花の御主人様
第15章 師弟の絆

「ただいま…」

「あ、旦那様!!お助けください!」

「ん?良、どうした?」

「結花様が…結花様が…」

「ん?結花ちゃんがどうしたのだ?」

「偉くご機嫌悪くて…
俺、どうして良いか分からないんです。」

龍に泣きついた良の目は怯えていた。

「待ちなさいって!!
あ、龍さん、お帰りなさい。」

「おいおい…
結花ちゃん、どうしたのだ?
良が怯えているじゃないか?

それに出迎えはどうした?」

「あ!!ごめんなさい…
龍さん、お帰りなさい…」

結花は慌てて三つ指ついて龍を出迎えた。

「結花ちゃん、良が怯えているが…
一体どうしたのだ?」

「へ??良君??」

結花が良を見ると良は龍の後ろに隠れて

震えていた。

「良君??」

「お、お許しください…」

「え??わ、私…??」

「結花ちゃん、良に何をした?」

じろりと結花を睨んだ龍。

「あ、あのぉ…
良君!ごめんなさい!!」

龍に睨まれて結花は自分を取り戻したようだ。

「結花ちゃん!!」

龍に再び睨まれて結花は慌てた。

「あ、良君、結花は…
結花は…」

慌てて良をなだめる結花だが

良は半べそをかいている。

「結花ちゃん!!ちょっと来なさい!!
良君も来なさい!!」

龍は二人を龍の部屋へ連れて行った。

「はい…」
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