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結花の御主人様
第15章 師弟の絆
「良、悪かったな…
よく感情を抑えて結花をかばってくれた。
龍は礼をいうぞ。」
「そ、そんな…
旦那様、俺は結花様がご立腹になっておられたので。
ですが決して結花様を見捨てるなどと
そんな大それたことは致しませぬ。
良は一生結花様に仕えると心に決めましてございます。」
それを聞いた龍は結花に
「全く…結花、これでは
どちらが師匠か分からないではないか?」
「はい…」
「結花、今日の失態…
良の師匠として講師として
きちんと責任とってもらうぞ?」
「は、はい…」
がっくりとうな垂れる結花。
「責任を取るということは??
こう言う事には厳しい龍のこと、
きっと厳しい処罰があるのっだろう。」
結花は覚悟を決めた。
それを聞いた良は龍にすがりついた。
「旦那様!!後生です!!
結花様を…結花様を…
どうぞお許しください!!
俺はもうなんとも思っておりません。
ですから、ですから何とぞ
結花様に処罰などということはお許しください。」
良は泣いてすがりついた。
「良君、ありがとう。
えも、良いの。
結花は行なってはいけないこと
良君にしてしまいました。
結花はその責めを負います。」
「結花様!!」
二人のやり取りを聞いていた龍。