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結花の御主人様
第2章 気持ち
結花は脱衣場から下着だけになって

龍の前に現れた。

「さぁ、結花ちゃん…
俺に隠していること、
あるよね?」

じっと結花を見つめる龍。

「何も…ありません…」

うつむきながら答える結花に

「では…これは何かな?」

一万円札が10枚束になっている

お札を結花のバックから取り出した。

「あ!そ、それは…」

札束を見た結花の顔色が一気になくなっていく。

「それは…何?」

暫く黙っている結花。

「きちんと答えなさい!」

「龍さん…ごめんなさい。」

結花は両手で顔を覆ってその場に崩れ落ちた。

「ごめんなさいでは分らないよ。
結花ちゃん、きちんと言ってご覧?
怒らないから…」

優しい龍の言葉に結花は

「ごめんなさい!
ごめんなさい!!」

それを繰り返すばかりだ。

「結花ちゃん!!」

「は、はい!!」

「顔を上げなさい。」

「はい…」

「俺を見て?」

ゆっくりと龍の顔を見る結花。

「さぁ、話してご覧?
何故こんな事を?」

そう、結花は龍の財布から札束を

抜いたのだ。

「ごめんなさい…」

結花はそう呟いて

「あの、結花はお金に困っているのです。
明日までに20万用意しなければいけない。
お金がなくて…短期で稼げる
このお仕事を結花はしているのです。
龍さんが清算の時に財布の中を見たら
お札が沢山入っていました。
だから…少しなら分らないだろうと…
龍さん、本当にごめんなさい!!」

結花は泣き出してしまった。
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