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第18章 優子の秘密

優子率いる赤い蠍のメンバーは

一時警察の手で解散寸前まで追いつめられた。

しかし、龍がこの事を知って優子を

自分の部下として迎える見返りに

この町で赤い蠍を守ったのだ。

町の住人も普段は大人しく優しく

そして決して悪さをしないこの

女性の集団を暖かく迎え入れた。

赤い蠍が活動するのは週末に限られ

普段は町に溶け込んでそれぞれが

働いて明るく平和に過ごしていた。

「赤い蠍がこうして存続できるのも
この町の人々のおかげ。
それを…地上げ屋なんかに…
絶対に渡してはならない。
守る…この町を…ここの人々を。

こんな私達をここの人は
暖かく家族のように受け入れてくれた。
他では名前を聞いただけで逃げていってしまった。
でも、ここの人は違った。

「ルールを守るんなら
それはここの住人として
十分住む資格はあるんだよ。
気にしないで良いさね…
だけどね、若いんだから…
女性なんだから…
あまりお転婆するとお嫁にいけなくなるよ。」

ここの人達はそう言って笑って
私達を受け入れてくれて…
だから私は龍さんの部下として
再生を果たす事が出来たんだ。」

優子は自らも赤い蠍の装束に

身を包んで愛車に乗り込んだ。


良は目を覚まして

「ここは…」

結花と武の顔が見える。