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第18章 優子の秘密

「そうか…」

「ゆりちゃん！！」

良はゆりを抱きしめて

「ごめんな…
俺が弱いばっかりに…
ゆりちゃんを怖い目にあわせてしまった。」

良は傷だらけの状態でゆりを抱きしめた。

「良君…」

ゆりがみると良は全身傷だらけ。

「良君、ゆりの為に…」

「気にするな…
俺は不死身だ。」

「有難う…ゆり、嬉しい。」

二人は笑顔で再会を喜んでいる。

それを見た武は

「ここは俺の出番はなさそうだ。」

そっとその場を離れた。


優子の元に戻ってきた赤い蠍。

「総帥、地上げ屋は壊滅しました。」

「ご苦労…」

そんな所へガソリンスタンドの主

修三がやってきて

「龍さんから話を聞いた。
さぁ、お前達…
早くスタンドへ行って
ガソリンを補給しなさい。」

「え？修三さん…
今は持ち合わせが…」

「優子さん、町を救ってくれたんだ。
ゆりちゃんも無事だったそうだよ。
有難う…お礼だからお金は気にするな。」

「修三さん、有難う…」

優子は素直に頭を下げた。

「でもね、優子さん、
貴方もこの子達もまだ嫁入り前
なんだから無理はいけないよ。
怪我でもしたらどうするんだい？」

じろりと睨まれて優子とメンバーは

真っ赤になって

「ごめんなさい…」

と頭を下げる。

「ははは…
さぁ、早く行きなさい。
店員が待っているよ。」

「はい。」