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結花の御主人様
第21章 健と赤い蠍
「万が一、俺達が
この町の連中に見限られたら
また俺達は放浪の旅に出ることになる。
行く先々で…また差別を受ける。
ここにいれば…
働く場所も提供してくれて…
安心して不良を続けることが出来る。
格好はどんな格好をしても良い。
だが、この町の人だけには手を出すな!
分ったか?」
「は、はい…」
「兄貴…変わりましたね?」
「そうか…
俺は何も変わらない…」
「いえ、変わりました。
俺達の事を考えてくれるようになりました。」
「そ、そうか?」
「はい、だから俺達は
兄貴を慕ってここまでに大きくなった。
そして兄貴の言うとおり
この町の連中は…
俺達を怖がらずに普通に接してくれる。
兄貴…祭りを…」
「うむ…
お前達…体がなまっているな?」
「へ、へい…」
「まつりの警護が終ったら
隣町の不良グループにでも
戦争を仕掛けるか?」
「え?良いんですか?」