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結花の御主人様
第22章 良、守るべき者。そして…
そして結花に近づいて

「おばさん、怪我は?」

「あ、健君…
大丈夫ですよ。それより
町の人達は?」

「とりあえず女子供は避難させた。
今頃はお年よりも避難しているはず。」

それを聞いた結花は泣き出した。

「叔母さん…」

「健君…お祭りが…折角のお祭りが…」

わんわんと泣く結花。

「大丈夫…心配するな。」

「だって…だって…」

「まずは…休め…
話はそれからだ…」

「うん…」

その頃武は不良グループと大立ち回りを

演じていた。

「貴様ら…
折角のお祭りをぶち壊しやがって!!
子供や女性、お年寄りに
怖い思いをさせて…
貴様ら…殺してやる!!」

「武!!加勢するぞ!!」

辰三が飛んできた。

「旦那さん!!みんなは?」

「大丈夫…商店街の連中が
各自を店に避難させたよ。」

「分った!!
きさまら…死ね!!」

辰三は不良グループに

「おい、貴様たちは襲う
場所が悪すぎたな…
無事で入れると思うなよ。」

そしてあっという間に全員をぶちのめした。

「す、すげぇ…」

「それはそうだろうよ…
辰三さんはこの町の
初代総長だからな。」

「う、嘘…」

「ははは…
昔の話だ…
それより、ゆりちゃんは?」

「大丈夫、ここにいる。」

しかし、ゆりはショックで動けなかった。

「良君…」

「ゆりちゃん…」

「とにかく、食堂の女将を
呼んで来い。」

「分った…」

健がゆりに寄り添って

「すまない…俺達がついていながら…」

そう言って頭を下げた。
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