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結花の御主人様
第24章 痴漢君
走りながら結花に電話する。
「はい、あれ?不良君?」
「その不良君ってのは
いい加減やめろ!!
いや、今はどんな事どうでも良い。
おい、おばさん、ゆりちゃんは
今何処にいる?」
「え?ゆりちゃんなら…
夕方、買い物に出るとか言っていたけど…」
「おい、大至急ゆりちゃんを
確保しろ。今日は良の祥月命日だろう?
ゆりちゃんは買い物を終えたら
良の墓参りに行くはずだ。
ゆりちゃんが危ない!!」
「ちょ!ちょとぉ!!
ゆりちゃんが危ないって…
どういう事よ?」
「事情説明は後…
龍さんに連絡取れるか?」
「取れるけど…」
「直ぐに連絡とって応援を呼べ!」
「わ、分った…」
「俺はゆりちゃんを追うから…
それとおばさんは危ないから
絶対に来るなよ?
足手まといになる。」
「酷い言い方ね?」
「うるせぇ!!
良いか?美香ちゃんに
痴漢したのは単なる愉快犯だ。
だが…るりを襲ったのはレイプ魔だ。」
「え?じ、じゃぁ…?」
「そうだ!!たまたまるりは気が強くて
腕が立ったから犯人は犯行に失敗した。
るりと同じタイプならこの町には
ゆりちゃんしかいない!!」
「わ、分った!!」