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第4章 約束

「龍さん、後でゆっくり
話を聞きますね？」

「ははは…」

「結花ちゃん、悪いが
今日の朝飯はこれで…」

龍はコンビニで買ってきたサンドイッチを差し出した。

「あ、有難う！！」

二人で簡単な朝食を取る。

「結花ちゃん、俺はこれから
会社へ行くが…
午後には帰ってくる。
それまで留守番だよ。」

「はい！！
帰ってくるまで荷物を片付けます。」

「そうしてくれ…」

「行ってらっしゃい！！」

結花は笑顔で龍を見送った。

「さてと…まずは荷物を片付けて…」

何かと細かくしないと気が済まない結花。

気が付くとお昼近くになっている。

「もしかしたら龍さん、
お昼を食べないで帰ってくるかな？」

結花は龍にメールを書いた。

「お昼はどうしますか？
食べるなら支度しておきます。」

すぐに返事が来て

「これから帰るから…
お昼の支度をお願い。」

「了解しました！！」

結花は返事を書くと冷蔵庫の中を

覗いて冷ご飯が沢山ある事に気が付いた。

「これでチャーハンにしましょう。」

半端の野菜とベーコンを使ってチャーハンと

野菜スープを作り出す。

丁度出来上がった頃龍が帰ってきた。

「只今…ん？いい匂い…」

匂いにつられて真っ直ぐにキッチンに入ってきた龍。

「あ、お帰りなさい。
勝手に冷蔵庫を探してチャーハンを作りました。」

「これはこれは…
素晴らしい！！」

龍がすぐにテーブルに付くと

「龍さん！！まずは
手を洗って来て下さい！！」

腰に手を当てて睨む結花。

「わ、分かった…」

慌てて手を洗い着替えを済ませて改めて

「頂きます！！」

「どう？美味しい？」

「う、美味い！！」

龍は結花の作った昼食を夢中で頬張った。