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結花の御主人様
第27章 誘拐
健は部下を集めて
「本屋の美香ちゃんが誘拐されたそうだ。
友達が犯人を追って北の隣町へ
向かった。とにかく情報を集めながら
隣町へ向かう。」
「へい!!
最近北ではあまり良い噂が聞かれませんが。」
「悪いうわさか?」
「へい、北の連中…
薬に手を出しているとか…」
「それは俺も聞いている。
しかしな、俺が目を光らせている
この町でそう簡単には悪さはできないはず。」
「そうですが…」
「よし、半分に分けて…
半分は俺と一緒に隣町へ行く。
半分は副が指揮を取って
ここを警戒しながら次の犯行を防げ。」
「へい!!」
健は一人に
「麻薬が絡むと厄介だな。
俺達だけでは手に負えないかもしれん。
良いか?龍さんにこの事を言って
手を貸してもらえ。」
「へい!!」
「龍さんならあの女暴走族を
使える。」
健はそう考えた。
その頃…
龍の元に本屋の主人が駆け込んでいた。
「り、龍さん、大変だ!!」
「ん?本屋さんどうしたの?」
社長室で事務を取っていた龍と優子。
本屋は受付で至急を知らせて
警備が直接龍のところに案内した。
「龍さん!!娘がさらわれた!!
助けてくれ!!」
「は、はぁ?
美香ちゃんが?」
「そうなんだよ。
勇太君と良太君と一緒に遊んでいたらしいが…
いきなり学生風の男にさらわれたらしい。」
がっくりとうな垂れる本屋。
「御主人、しっかりしなさい!!」
龍はデスクから立ち上がって
「で、美香ちゃんはどっちのほうへ?
それと連絡は?」
「そ、それが…」
本屋の主人は龍にFAXを見せた。