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結花の御主人様
第27章 誘拐
「美香!!」
「美香ちゃん!!」
次の日…
ゆっくりと美香が目を覚ました。
「あれ?ここは?」
「美香、気がついたか?
美香は悪い病気と闘って…
勝ったんだよ。
頑張ったな…美香…」
頭を撫でながら両親は泣いていた。
傍らでは…
良太と勇太、そして健が
美香の手を握り締めて…
気絶していた。
そっと三人に毛布を掛ける結花。
「頑張ったね。頼もしかったよ…」
結花が優しい眼差しを三人に向けた。
龍が
「良くやってくれた。
これで美香ちゃんは救われた。」
そう言って結花に
「出かけてくる…
帰りは明日になる。」
「貴方…」
「お前達…
美香ちゃんの付き添いを頼むぞ?」
出て行く龍の目は厳しく、
冷たく…そして憎悪に満ちていた。
「貴方…」
「絶対に…許さん!!」
次の日の昼のニュースで
名古屋で何物かによって麻薬組織が
壊滅させられて犯人グループは
無残な姿で発見された。
どれも再起不能までに傷つけられていた。
「貴方…」