この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
結花の御主人様
第28章 最終章 天才、風香と翔
風香はジロリと結花を睨み

「風香は単独ライブがすき…
そしてバンドを組むなら…
ボーカルはもう一人いたほうが良い。」

「何故?」

「結花様だっけ?
あのね、風香の声はキーが高い。
だからキーの低い男の声がないと…
だから風香一人ではバンドは組めない。」

「そう…でも素晴らしかったよ?」

「長く聞いていると
風香の声は疲れるのよ。
だから低いキーのボーカルがいないと
最後まで楽しめないの。」

「そう…
それで、風香ちゃんは相手の
ボーカルに心当たりはあるのかな?」

「ある…」

「誰?」

「翔…楽器屋の息子…
普段は風香と同じ会場で
単独をやってる。」

「翔…君?」

健が

「風香…あいつはだめだぜ?」

「何故?」

振り返りながら風香は健に聞いた。

「風香…お前も知っているだろうよ?
あいつは…天才だ!!
そしてお前も…天才だ!!
同じバンドに天才は二人はいらない。」

「分ってる…
でも、それは過去の格言。
風香は翔とならバンドやっても良い。」

風香はそう言って立ち去った。

「天才…か…」

「駄目かな?」

結花が呟いた。

「いや…駄目ではないな。」

「え?健君…」

「さっきの風香の目…
楽しそうだった。
確かににわか作りのバンドは
面白くないかもしれないが…
あいつは…風香はそんな事は
どうでも良いんだ。
あいつは唄が好き…
それだけなんだよ…
だから相方に拘るんだ。
楽しく歌えるための相方にな。」

「そう…」

「健、お前…
随分詳しいじゃないか?」

武が健に言う。

「あぁ、あいつのライブ…
過去に一度だけ翔とのコラボを
見に行ったことがあった。
そのライブは…神だった…」

「神…?」

「あの二人は天才だ…
故にコラボはこれからもないと思うよ。」

健はそう言って去っていった。

「うぅぅん…」

「どうしました?
結花様?」

「ねぇ、あの風香ちゃんと
翔君…うちのバンドに来てもらえないかな?」

「難しいかと思いますよ。」

「そうね…
ねぇ、風香ちゃんはレコード屋さん
だったよね?
翔君は?」

「楽器屋です。」
/331ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ