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結花の御主人様
第28章 最終章 天才、風香と翔
不良は学ランにリーゼントで

「お前ら…のってるかぁ?」

全員が

「うおぉぉぉ!」

「よぉし…いったるかぁ!!」

バンドが唄ったのは横浜銀蝿…

「あいつららしいが…
他に考え付かなかったか?」

健は頭を抱えながらも

「良くやってくれた。
礼を言うぜ。」

演奏が終ると副は

「おまえら…
ライブを楽しめ!!
祭りが残念な結果になったが…
その分もしっかり楽しめよ!!
では、次…

全国を…またに駆けた…
赤い蠍!!」

「は??」

ライブを見に来ていた優子が飛び上がった。

「あ、あの子達…」

最近ご飯に誘っても断られていた優子。

「あの子達…
この為に??」

赤い蠍はスキャンダルの楽曲コピー。

「凄い…」

横で龍が

「優子君、成長したな?」

と笑った。

「も、申し訳ありません…
社長…無断でこのような…
後でしっかり責任を…」

「馬鹿たれ…
見てみろ?あいつらの笑顔を…」

るりと安奈がマイクを持って前に立った。

「安奈ちゃんまで…」

倒れそうな優子。

真っ赤な装束に身を包み二人は

マイクにかじりついて

「お前達…
何をしても良い…
何を馬鹿やっても良い…
だけどな…ルールだけは守れよ…
そして子供達…
大人になって何処へ行っても…
ここを…故郷を忘れるな?
分ったな?分った子は…
手を上げろ!!」

二人はバンドの演奏と共に両手を高く

かざしてVサインを作り天に向けた。
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