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第28章 最終章　天才、風香と翔

「うわぁぁぁぁ！！！」

大歓声が会場を包む。

「ははは…
優子君、あいつらの処分は…
駄目だぞ？社長命令だ。」

「はい…」

「よぉし…
では…次ぃぃぃ！
次は渋くいこうかい！！」

出てきたのは商店街の面々…

各自太鼓やお囃子などを披露した。

「ライブとは違うぅってぇぇ！！」

結花達は飛び上がったが…

これまたお年寄りに大うけ。

「はぁ…」

「では俺達中年はこれくらいで…
水が腐っても困るしな…
次は…将来のアーティストの御登場！！」

「へ？？」

そこには美香を先頭に良太、勇太たち

小学生がお行良く整列して

「僕達は大人のように
派手には出来ませんが…」

良太がそう告げると

「でも、僕達に出来る事…」

勇太が続く。

「これです、一生懸命練習しました。
聞いてください、鳥の唄…」

美香たちは鳥の唄を熱唱しだした。

「人は人と別れて後で何を思う。
鳥は鳥と別れて～
鳥よ鳥よ、鳥たちよ
鳥よ鳥よ鳥の唄ぁ！！」

美香たちは口を一杯に広げて

胸を手を当てて…

そして…唄った。

「有難う御座いましたぁぁ！！」

一斉に頭を下げてお辞儀をした。

「うぅぅぅ…」

健が涙ぐんでいる。

「健君？？」

「あいつら…あいつら…」

「うふふ…」