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結花の御主人様
第6章 買い物


「皆、今度うちで家政婦をしてくれる
事になった結花ちゃんだ。
この辺は不慣れだから面倒見て欲しい。」

龍は主人達に頭を下げた。

「社長、我々みたいな者に
頭を下げるのはおやめ下さい。
分りました。
結花ちゃんでしたね?
不明な点は何なりとお尋ね下さい。」

笑顔で挨拶をする魚屋の辰三。

「よ、宜しくお願いします…」

ただならぬ雰囲気に圧倒されている結花。

そこへ辰三の連れ添いの恵子が出てきて

「ほら、あんた!!
結花ちゃんが脅えているじゃないか?
結花ちゃん、ごめんなさいねぇ、
この人は悪い人間ではないけど…
見た目がね、ほらあんた!!
ちゃんと結花ちゃんに謝りな!!」

頭を下げる辰三と恵子に慌てて

「い、いえ…
宜しくお願いします…」

焦りまくりの結花。

それを見ていた龍は

「ははは…
結花ちゃん、すぐに慣れるよ。」

「はい…」

「辰三さん、今日は魚を貰いに来た。」

「は、はい!!
生きの良いのが入っていますよ。」

「そう、結花ちゃん、
魚で何かリクエストがあるかな?」

結花は少し考えて

「あの…白身のお魚が欲しいのです。
それと貝類が…」

「はいはい…
すぐに用意してお届けしますよ。」

恵子が笑顔で答えている。

「よろしく頼むよ。
結花ちゃん、ここの商店街での
買い物は注文するだけで
届けてくれるから重たい物も
気軽に買えるよ。」

「そうなんですか?」

「はい、結花ちゃん、
何なりとお申し付け下さいねぇ…」

「は、はい。宜しくお願いします。」

こうして二人は魚をはじめ

野菜や肉を必要な分だけ買っていった。
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