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結花の御主人様
第6章 買い物
帰り道…
結花は龍に
「龍さん、ここでは
荷物は持たなくて良いの?」
「全て配達してくれるよ。
急ぎのものは言えば持って帰れるよ。」
「そうなんだ…
皆良い人ね?」
「そうさ…
俺にとっては最高の人たちだよ。」
嬉しそうな龍の笑顔。
自宅に帰ると程なくして荷物が届いた。
手際よく冷蔵庫に整理して入れていく。
保存の利くもの、効かない物…
「へぇ、上手だね?」
「へへへ…
デリのお仕事って不規則で
収入も毎月違うの。
だから安売りなんかで買ってきて
目的別に保存しておかないと
食べる事に困るのよ。」
「そうなんだ…」
「うん…」
龍は結花が今まで生きると言う事の
為に色々苦労してきた事を垣間見た気がした。
「どうしたの?」
不思議そうな顔で見る結花。
「い、いや…
なんでもない。」
「変な龍さん?」
夕食は結花手作りの海鮮サラダだ。
「う、旨い!!
こんな旨い物があったのか?」
夢中でがっつく龍を見ながら
「龍さん?お行儀悪いですよ?
社長さんがなんですか?」
キッと龍を睨む結花。
「そんな事言ったって…
旨い物は旨い!!」
「そんなに慌てなくても
サラダは逃げないわよ?」
「ははは…」
夜には団欒の時間。
龍と結花は居間でテレビを見ている。