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結花の御主人様
第8章 結花とゲーム
「今日は龍さんに…」

結花は午前中に掃除を済ませて簡単に

昼食を取り午後からは外出する。

行き先はサウナ。

しっかりと汗を流して体を絞りその足で

マッサージを受けて体をほぐす。

帰りに理容員で頭を入念にセットして貰うのだ。

「結花ちゃん、今日も
大切なお客様が来るのかい?」

主人が結花の頭をセットしながら結花に聞いた。

「は、はい…
龍さんの取引先の重役さんだそうですよ。」

こんな話は龍も知っている。

本当に来るなら決して結花は口には出さなかった。

しかし、まさか龍に抱かれるからセットに来たとも

言えないし…

この事を龍に相談すると

「結花ちゃん、適当に話を作って
俺の取引先の重役が来るとでも
言っておきなさい。」

そう笑って言う。

綺麗にセットしてもらって主人に

「一段と美しくなったよ。
重役さんに誘惑されないようにね?」

「はい、気をつけますね。」

結花は笑顔で答えて帰宅して時計を見ると

すでに夕方の4時。

「いけない、夕食を作らないと…」

着替えて急いで夕食を作り出す。

結花を抱く時の龍は必ず食事よりも

晩酌を優先して結花はつまみを作るのだ。

今日は手作りウインナーと

海鮮サラダに変り種の卵焼き。

「準備完了…」

最後に龍のグラスを冷蔵庫に入れて冷やしておく。

それが済んだら結花は自室で着替えを始めた。

念入りに下着を選びネグリジェに身を包む。

上からガウンを羽織って龍の帰りを待った。


「ただ今…」

龍の声がして結花は玄関まで出向き

鍵を開けて正座して出迎える。

「お疲れ様で御座います…」

これまた三つ指突いて龍を出迎えるのだ。

この朝夕の礼儀作法は結花を抱く時には

龍は特に厳しく結花を仕付けた。

いざ大切な来客がある時に龍は結花に

惨めな思いをさせたくなかった。
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