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結花の御主人様
第11章 浮気と罰ゲーム
「ただ今…」
少し元気が無いように見える。
「お帰りなさい…
お疲れ様…」
結花はネグリジェのまま玄関で
正座して三つ指突いて龍を出迎えた。
「結花ちゃん、どうした?
そんな格好で?
まだ日は高いぞ?」
少し驚いた様子の龍。
「龍さんが出張なんて
結花が来てから初めて…
だから出迎えくらいは…」
うつむいて結花はそう返事をする。
「そう…
有難う…」
龍は元気なく居間に座って
「ビールをくれ。」
それだけ言う。
「はい…」
結花は冷やしたビールをつまみと一緒に
龍の元へ運び横に座って杓をする。
「出張ご苦労様…
今日はゆっくり休んでね。」
「有難う…」
グラスを持つ龍の手が震えている。
「え?龍さん、どうしたの?」
結花は龍の異変に気がついて尋ねてみた。
「いや…なんでもないよ。」
結花がビールを注ぐと龍の手は
更に震えて目も恐怖の目をしている。
「龍さん??」
なぜか龍は結花の顔を見ない。
「ん??」
結花は女の直感からある事に気がついた。
「龍さん、出張中…
浮気なんかしていないよね?」
「ぎくっ…!!」
結花の言葉に固まってしまった龍。