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淫乱人妻ヒトミの不倫日記
第2章 危険な邂逅

新幹線の車中は、思ったより楽しく過ごせた。
トミゾウは外見からは想像つかぬほど、女性の扱いに慣れているらしく、話題も豊富でヒトミを飽きさせなかった。
新幹線を降り、一路タクシーで宿泊予定地に向かった二人。
趣のある老舗旅館は、従業員教育も行き届いているらしく、「この二人、絶対不倫旅行だわ」と気づいている雰囲気を微塵も醸し出さず、「ごゆっくりどうぞ」と仲居は二人を部屋まで案内した。
「まぁ、まずは少しのんびりして、ちぃっと早めに晩メシいただいたら、露天風呂行きまひょか」
部屋につくなり、冷蔵庫の割高缶ビールをプシュッとあけて、汗をしたたらせながらトミゾウは言った。
豪華な御膳が部屋に用意される頃には、トミゾウはすっかり赤ら顔になっていた。
ヒトミもトミゾウにすすめられ、何本か缶ビールを空けていた。
食事もほぼ食べ終わりかけた頃、「サイトでいっとった報酬のことなんやけどなぁ?」トミゾウが切り出した。
「え、ええ・・・」
旅行の楽しい雰囲気にヒトミは報酬のことを少し忘れていた。
「先に払っとこ思てなぁ」
トミゾウは無造作に鞄から、分厚い紙封筒を取り出しヒトミの前にポンと軽く投げた。
「それで勘弁してほしいねん」
トミゾウに言われ、恐る恐る紙封筒を覗いたヒトミはびっくりした。
帯で束になった万札が封筒に入っている。
「こ・・・こ、こんなに受け取れません」
せいぜい数万円を想像していたヒトミにとってあまりに高額の報酬であった。
「ええんて、ええんて。遠慮せんで」
ニコニコというか、ニヤニヤというか、いやらしい笑みを浮かべてトミゾウは、ヒトミに受け取るように身振りで示す。
それでも躊躇しているヒトミに、「わかった。ほな、旅行の最後の時にヒトミはんが納得いく金額だけ持っていけばええて。それまでは、一旦ヒトミはんに預けとくだけにしとこ」とトミゾウは言った。
こんなに高額の現金を渡すとは、一体どんなことをさせられてしまうんだろう。
今更ながら、ヒトミの中に一抹の不安が芽生える。
酔っていても、これが普通でないことぐらいは分かった。
「ほな、これから一緒に露天風呂に行きまひょか」
赤ら顔に淫らしい笑顔を浮かべて言うトミゾウの言葉が、今のヒトミには死刑宣告のように聴こえるのだった。
トミゾウは外見からは想像つかぬほど、女性の扱いに慣れているらしく、話題も豊富でヒトミを飽きさせなかった。
新幹線を降り、一路タクシーで宿泊予定地に向かった二人。
趣のある老舗旅館は、従業員教育も行き届いているらしく、「この二人、絶対不倫旅行だわ」と気づいている雰囲気を微塵も醸し出さず、「ごゆっくりどうぞ」と仲居は二人を部屋まで案内した。
「まぁ、まずは少しのんびりして、ちぃっと早めに晩メシいただいたら、露天風呂行きまひょか」
部屋につくなり、冷蔵庫の割高缶ビールをプシュッとあけて、汗をしたたらせながらトミゾウは言った。
豪華な御膳が部屋に用意される頃には、トミゾウはすっかり赤ら顔になっていた。
ヒトミもトミゾウにすすめられ、何本か缶ビールを空けていた。
食事もほぼ食べ終わりかけた頃、「サイトでいっとった報酬のことなんやけどなぁ?」トミゾウが切り出した。
「え、ええ・・・」
旅行の楽しい雰囲気にヒトミは報酬のことを少し忘れていた。
「先に払っとこ思てなぁ」
トミゾウは無造作に鞄から、分厚い紙封筒を取り出しヒトミの前にポンと軽く投げた。
「それで勘弁してほしいねん」
トミゾウに言われ、恐る恐る紙封筒を覗いたヒトミはびっくりした。
帯で束になった万札が封筒に入っている。
「こ・・・こ、こんなに受け取れません」
せいぜい数万円を想像していたヒトミにとってあまりに高額の報酬であった。
「ええんて、ええんて。遠慮せんで」
ニコニコというか、ニヤニヤというか、いやらしい笑みを浮かべてトミゾウは、ヒトミに受け取るように身振りで示す。
それでも躊躇しているヒトミに、「わかった。ほな、旅行の最後の時にヒトミはんが納得いく金額だけ持っていけばええて。それまでは、一旦ヒトミはんに預けとくだけにしとこ」とトミゾウは言った。
こんなに高額の現金を渡すとは、一体どんなことをさせられてしまうんだろう。
今更ながら、ヒトミの中に一抹の不安が芽生える。
酔っていても、これが普通でないことぐらいは分かった。
「ほな、これから一緒に露天風呂に行きまひょか」
赤ら顔に淫らしい笑顔を浮かべて言うトミゾウの言葉が、今のヒトミには死刑宣告のように聴こえるのだった。

