この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第9章 理解し得ぬ想い



そう発した次の瞬間、レオンの腕が伸びてきてぐいと自分の方を向かせた



「今の言葉、もう一度言ってみろ」

「……っ」



怒っているのだろうか

真っ黒な瞳がリリアを射抜く

リリアは少し怯えて目を逸らした



「…お、面白がっているだけ……」

「私の目を見て言え」

「…っ……」



低い声音にもう一度彼の瞳に視線を戻す



「…あ…っ……」



だが言葉が出てこない



「私が面白がっているだけのように見えるか?」

「……っ」



見えなかった

真っ直ぐに見つめる彼の瞳は真剣で。

−−−そしてどこか、寂しげな−−−



「目を逸らすな」



レオンはリリアの腕を掴み強く押さえつけた



「どうしてそうすぐに遠くを見る。そこに何かあるのか? お前の求めるものがあると思っているのか?」

「私が求めているのは…っ……貴方じゃないもの……!」

「……残念だが」



レオンの手に更に力が籠る

二人の顔がぐっと近付いた



「お前には私しかいない。私以外にお前を救える人間などいない。

あの夜にそれを伝えたつもりでいたんだが……」

「っや……」



/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ