この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
セカンドバージン
第1章 ①ファーストキス

「ん・・・っ」
抱き込まれ、唇を塞がれる。ふわりと香る香りに(あぁ、アイツの匂いだ)と妙に安堵を覚え、身体から力が抜けた。
触れるだけだった先ほどのキスとは違い、差し入れられた舌が咥内を舐めていく。触れた舌と舌・・・その感触にゾクリとしてピクリと身体が震える。絡めて、吸われる。
「ん・・・・ん・・・」
角度を変えて繰り返されるキス。
とても近くに喧騒がある筈なのに、耳が機能していないように遠くに聞こえる。頭が沸騰しているのかと思うほど、ドクドクと耳の奥から心臓の音が聞こえるし、あやすように背中を上下に撫でる感触にゾワゾワする。
ズグン、と下腹が疼くのを感じた。
「なぁ・・・」
声に薄く瞳を開くと、目の前に男の欲情した顔があった。また、ズクンと疼く。はぁ、と漏れた自分の吐息が濡れているのは、コイツだって気づいている筈。
「抱きたい」
「・・・ん」
苦しそうに眉を寄せ、吐息を吐き出すように告げられた台詞に、私を爪先立ちでちゅ、と口付ける事で答える。ぎゅ、と抱き締めてくる男友達から香る匂いにクラリ、とめまいを感じた。
あぁ、ワタシ、欲情してる・・・。

