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砂の人形
第7章 遠いオアシス

「手……んっ……、手を、噛ませて、お願い」
「必要ないでしょう。誰も聞いていません」
「でも、テルベーザが」
「僕はいいんです」

 姫様の耳の後ろを舐めあげる。木の芽のように硬くなった先端を押しつぶすように扱くと、姫様は顎を上げて呻いた。

「腰を上げてください」
「お願い、テルベーザ」
「やめてほしくないんでしょう。腰を上げてください」

 繰り返して言うと、姫様は、震えながらあぶみに力を入れ、駱駝の首に手を突き腰を浮かせた。今度は砂避けの裾から手を入れて、腰紐を解く。ゆたりとした布はあっさり膝まで落ちた。僕は手探りで、すらりとくぼんだ内ももを擦り上げる。その先の秘所に指を沿わせると、ぐっしょりと濡れて、下着が張り付いていた。

「姫様……もうこんなにしてしまったんですか?」
「やめて、変なこと言わないで……ああっ」

 充血し、ふっくらと盛り上がった肉を関節で擦り上げると、姫様の口からついに切ない悲鳴がもれた。あの双子に聞かれるのがいやで、ずっと、我慢させていた声。

 僕は下着の中に指を入れて愛撫を続けながら、片手を姫様に差し出した。厚みのある唇が、吸い込むようにして僕の指を受け入れる。熱い、なめらかな舌が僕の指、手の甲を這い、噛みやすい場所を探す。
 その舌に指を絡めて。下顎を押さえつけて、無理やり口を開かせる。姫様が、言葉にならない声を上げた。
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