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茜色の空に
第7章 春の嵐
合コンはまさかの、その日の夜に開催されることに……

美香の行動力に驚かされた。

「よーし、倫子すっごくきれい!」

美香が私に真っ赤なルージュを塗りながら目をキラキラさせている。

わたしは、黒いタイトな少し胸元があいたノースリーブのワンピースに少し濃い化粧をほどこされた。

「こんな格好……したことないです……」

あまりにいつもと違う格好にわたしは戸惑う。

わたしと対照的に、美香は白いシフォンのワンピース。

彼女は、自分の似合うものが本当に解っていてうらやましい。

「大丈夫!倫子すっごいきれいだし~!たまにはそういう格好してみなよぉ~」

美香は満足そうにそう言い笑いかけた。

美香にそう言われると割りと悪い気分はしない。

「あ、あともうひとり呼んだの~他の大学の子!あ、こっちこっち~♪」

そう美香がいい、手を振る。

その先には、まさかのギャル!

美香の人脈の広さには毎回驚かされるばかりである。

「はじめましてー!美香のおなじバイト先の三崎百合っていいまぁす!」

やはり見た目どおりの明るさで、笑顔が可愛い子だった。

「はじめまして、私は草壁倫子って言います。美香とはおなじ大学です。よろしくおねがいします。」

そういって、微笑む。
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