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茜色の空に
第7章 春の嵐
合コンは、なんか来たこともないオシャレなダイニングバーの個室だった。
「はぁ~い!きょうは美香のためにあつまっていただきありがとねぇ~」
美香が明るくメンバーに挨拶をする。
相手は大学生とおもいきや、少し年上の社会人の人たちだった。
簡単に自己紹介を済ませる。
どうやら3対3の合コンなのだが、一名は仕事が立て込んでいるらしく遅れてきているそうだ。
相手のひとたちは職業はバラバラだけど、もともとおなじ大学に通っていた同級生らしかった。
滞りなく合コンはすすみ、30分ほどしたときに残りのひとりがくる。
「ごめん、おくれた!」
部屋に入ってきたそのひとをみて私は目を見開く。
その人は、一瞬どことなくある人を思い出した。
「はじめまして、藤原樹です。社会人一年目の銀行員をしてます。」
そう爽やかに微笑んだ彼は、あの日消えてしまった私の叔父に当たるあの人にとても似ていたから。
おもわず小さくつぶやく。
「宇佐美くん……」
彼は私たちと同い年のはずだ。
むしろ五つも年上のはずがない。
「なにぃ~?倫子ちゃんああいう人好みなんだぁ~」
美香が耳元でわたしに耳打ちする。
私は少し苦笑しながら言った。
「いえ、地元の同級生にあまりにも似ていて驚いただけですよ。」
そう驚いただけ…私の心臓はなぜかドキドキして止まらなかった。
「はぁ~い!きょうは美香のためにあつまっていただきありがとねぇ~」
美香が明るくメンバーに挨拶をする。
相手は大学生とおもいきや、少し年上の社会人の人たちだった。
簡単に自己紹介を済ませる。
どうやら3対3の合コンなのだが、一名は仕事が立て込んでいるらしく遅れてきているそうだ。
相手のひとたちは職業はバラバラだけど、もともとおなじ大学に通っていた同級生らしかった。
滞りなく合コンはすすみ、30分ほどしたときに残りのひとりがくる。
「ごめん、おくれた!」
部屋に入ってきたそのひとをみて私は目を見開く。
その人は、一瞬どことなくある人を思い出した。
「はじめまして、藤原樹です。社会人一年目の銀行員をしてます。」
そう爽やかに微笑んだ彼は、あの日消えてしまった私の叔父に当たるあの人にとても似ていたから。
おもわず小さくつぶやく。
「宇佐美くん……」
彼は私たちと同い年のはずだ。
むしろ五つも年上のはずがない。
「なにぃ~?倫子ちゃんああいう人好みなんだぁ~」
美香が耳元でわたしに耳打ちする。
私は少し苦笑しながら言った。
「いえ、地元の同級生にあまりにも似ていて驚いただけですよ。」
そう驚いただけ…私の心臓はなぜかドキドキして止まらなかった。