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茜色の空に
第2章 青い春
「あっ……やっ……だめ…です…」

彼の唇がわたしの唇をくちづける度に、わたしは声が出てしまい悶えてしまう。

彼はそんな私の様子を探るようにしながら、首筋への愛撫を続けていた。

「やばい、草壁……かわいい……」

彼は片方の腕でわたしの腰をとらえ、もう片方の腕は私のハンカチを握っていた指に絡めていた。

私は快感により、全身の力が抜けて彼の手と彼の背中の制服をつかむのが精一杯な状態。

「あっ……水瀬くん……あっ…あっ…」

はじめて経験する感覚に、私は戸惑いながら何も考えることができない。

辺りは既に夕闇が深くなりはじめていた。

「はぁ…っ、やべ…勃ちすぎてくるしっ…」

水瀬くんが、熱い息を吐きながらそう囁いた。

吐息さえも、敏感になった首筋には快感になり声が出てしまう。

「あっ……はぁっ…んっ……」

自然と、腰が動いてしまう。

それに気付き、彼は言葉でわたしを辱しめる。

「やらしぃ身体だな……誘ってんのかよ……」

その言葉さえも快感になり、私は彼の腕のなかで喘がされた。

どのくらいそうしていたのだろう…熱に浮かされてると彼の唇が首筋を離れた。

そして、彼の鋭い視線が私の視線をとらえた。

彼の唇が、私の唇に触れようと近づいてくる。

その瞬間、私は我に返りとっさに自由になっている手で彼の唇を抑えた。



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