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茜色の空に
第2章 青い春
「むぐっ……」
水瀬くんが信じられないといった表情で私を見つめる。
私は、息があがった状態で彼に言う。
「ファーストキスは…好きなひととしたいので……」
「俺とじゃ…嫌なのかよ…」
彼は悲しそうにそう言った。
「私は今日失恋して泣いていたのです…そんな昨日の今日で誰かを好きになることなんてできません…」
私がうつむいてそう言うと、彼は私を優しく抱き締めて言った。
「俺ははじめて草壁に会ったときから、おまえの事が好きなんだよ!」
一瞬、なにが起こったのか理解できなかった。
水瀬くんがわたしのことを好き?
あれだけ、私に暴言を吐いていたしあれだけ私の事を嫌っている発言をしていたのに好き?
頭のなかがパニックを起こした。
「あれだけ、私の事を嫌っていたじゃないですか!あなたは好きなひとに暴言を吐くのが愛情表現だと言いたいのでしょうか?しかもさっきまであんなことされて、ただそういう事がしたいだけみたいに思われるとは思わないのでしょうか?」
私が抱き締める彼の胸を押し、体を離してそう言った。
彼は珍しく弱々しく下を向いて言う。
「だって、好きだから泣いてると心配になるだろうが。しかも優しくされて触れられたら、抱き締めたくなるし、あんな声とか出されたら興奮するし…男だし……止まらなくなるだろ……だからキスしたかったしできれば抱きたい!」
人生で、私は考えなしに欲望に忠実な男をわたしはきっと彼しか知らない。
「あ…あなたは最低です!」
そう私は言い残し、その場から走り去った。
水瀬くんが信じられないといった表情で私を見つめる。
私は、息があがった状態で彼に言う。
「ファーストキスは…好きなひととしたいので……」
「俺とじゃ…嫌なのかよ…」
彼は悲しそうにそう言った。
「私は今日失恋して泣いていたのです…そんな昨日の今日で誰かを好きになることなんてできません…」
私がうつむいてそう言うと、彼は私を優しく抱き締めて言った。
「俺ははじめて草壁に会ったときから、おまえの事が好きなんだよ!」
一瞬、なにが起こったのか理解できなかった。
水瀬くんがわたしのことを好き?
あれだけ、私に暴言を吐いていたしあれだけ私の事を嫌っている発言をしていたのに好き?
頭のなかがパニックを起こした。
「あれだけ、私の事を嫌っていたじゃないですか!あなたは好きなひとに暴言を吐くのが愛情表現だと言いたいのでしょうか?しかもさっきまであんなことされて、ただそういう事がしたいだけみたいに思われるとは思わないのでしょうか?」
私が抱き締める彼の胸を押し、体を離してそう言った。
彼は珍しく弱々しく下を向いて言う。
「だって、好きだから泣いてると心配になるだろうが。しかも優しくされて触れられたら、抱き締めたくなるし、あんな声とか出されたら興奮するし…男だし……止まらなくなるだろ……だからキスしたかったしできれば抱きたい!」
人生で、私は考えなしに欲望に忠実な男をわたしはきっと彼しか知らない。
「あ…あなたは最低です!」
そう私は言い残し、その場から走り去った。