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茜色の空に
第7章 春の嵐
藤原さんが、柔らかい表情で私に微笑んで言う。
「倫子ちゃんは、本当に素直だけど冷静で・・・最初の印象から俺は倫子ちゃんに興味が沸いてた。
初対面は大人っぽい格好してて綺麗な子だな、くらいにしか思わなかったんだけどね。
今日二人で会ってみて、やっぱり倫子ちゃんと話してみてよかったよ。」
このひとは、本当に日本人の男性には珍しく、女性に綺麗とかほめ言葉を使うなぁ。
そう私は彼の言葉を聞いて、感心していた。
「綺麗とかほめられる事があまりないもので、言われるとちょっと照れちゃいますね。
でもそんな風に言っていただいて、ありがとうございます。」
私がそう言うと、藤原さんがわざと私の顔をのぞき込んで言った。
「これでも俺、昔の彼氏の事が忘れられない君を全力で落としにかかってるんだけど、気づいてないでしょ?」
そう言われて私は、最初はなにを言われてるのかさっぱり解らず固まってしまう。
徐々に意味を理解していくと、体温がどんどんあがって顔が真っ赤になっていくのが解った。
「えっ・・・なぜ藤原さんみたいな大人で素敵な人が、私なんかをそんな風に言うんですか?
私、からかわれてるんでしょうか・・・」
私が情けない声でそう言うと、藤原さんは吹き出して大笑いし始めた。
「倫子ちゃんは、本当に素直だけど冷静で・・・最初の印象から俺は倫子ちゃんに興味が沸いてた。
初対面は大人っぽい格好してて綺麗な子だな、くらいにしか思わなかったんだけどね。
今日二人で会ってみて、やっぱり倫子ちゃんと話してみてよかったよ。」
このひとは、本当に日本人の男性には珍しく、女性に綺麗とかほめ言葉を使うなぁ。
そう私は彼の言葉を聞いて、感心していた。
「綺麗とかほめられる事があまりないもので、言われるとちょっと照れちゃいますね。
でもそんな風に言っていただいて、ありがとうございます。」
私がそう言うと、藤原さんがわざと私の顔をのぞき込んで言った。
「これでも俺、昔の彼氏の事が忘れられない君を全力で落としにかかってるんだけど、気づいてないでしょ?」
そう言われて私は、最初はなにを言われてるのかさっぱり解らず固まってしまう。
徐々に意味を理解していくと、体温がどんどんあがって顔が真っ赤になっていくのが解った。
「えっ・・・なぜ藤原さんみたいな大人で素敵な人が、私なんかをそんな風に言うんですか?
私、からかわれてるんでしょうか・・・」
私が情けない声でそう言うと、藤原さんは吹き出して大笑いし始めた。