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茜色の空に
第8章 雪の華
「いや、えっと・・・今日こっちに出てきて仕事でも探そうかと・・・」
俺がしどろもどろになりながら、目をそらしつつそう言うと、男がクスクスと笑いながら言った。
「なんとなく出てきたの?君見たところ背は大きいけどまだ高校生だろ?」
驚いて後ろを振り向こうとすると、その瞬間頭を抑えられた。
「こら!頭は動かさないでじっとしてないと、うっかり耳とか切っちゃうから気をつけてね!」
そう言われたけれど、結構危ないこと言われてない?俺・・・
きっと知らない土地にきたせいか彼のキャラクターのせいなのか、俺は自然と彼に自分の今の状況を話していた。
「俺ちょっと事情があって学校やめて親とも縁を切って・・・それでなんとなくこの土地にきたんです。
なんか電車からでっかい川が見えて、俺が生まれ育ったところに少し似てたんでなんとなくここに来てみたんです・・・」
俺がそう言うと、間髪入れずその人はこう言った。
「じゃあ仕事とか住むとこ決まってないの?」
「あ、ええ・・・大工くらいならやったことあるんですが・・・」
俺がそう言うのにかぶせるように更に彼は続ける。
「じゃあ、住むとこも仕事もないってことでいいんだね!?」
なんか、鏡越しにみる彼の目がランランと輝いているように見えて、俺はとてもイヤな予感がした。
「はぁ・・・まぁ・・・」
俺がそう言うと、彼は髪を切る手を止めていきなり俺の肩を強くつかんで言った。
「じゃあ住み込みでうちで働いてくれても構わないってことだね!」
俺がしどろもどろになりながら、目をそらしつつそう言うと、男がクスクスと笑いながら言った。
「なんとなく出てきたの?君見たところ背は大きいけどまだ高校生だろ?」
驚いて後ろを振り向こうとすると、その瞬間頭を抑えられた。
「こら!頭は動かさないでじっとしてないと、うっかり耳とか切っちゃうから気をつけてね!」
そう言われたけれど、結構危ないこと言われてない?俺・・・
きっと知らない土地にきたせいか彼のキャラクターのせいなのか、俺は自然と彼に自分の今の状況を話していた。
「俺ちょっと事情があって学校やめて親とも縁を切って・・・それでなんとなくこの土地にきたんです。
なんか電車からでっかい川が見えて、俺が生まれ育ったところに少し似てたんでなんとなくここに来てみたんです・・・」
俺がそう言うと、間髪入れずその人はこう言った。
「じゃあ仕事とか住むとこ決まってないの?」
「あ、ええ・・・大工くらいならやったことあるんですが・・・」
俺がそう言うのにかぶせるように更に彼は続ける。
「じゃあ、住むとこも仕事もないってことでいいんだね!?」
なんか、鏡越しにみる彼の目がランランと輝いているように見えて、俺はとてもイヤな予感がした。
「はぁ・・・まぁ・・・」
俺がそう言うと、彼は髪を切る手を止めていきなり俺の肩を強くつかんで言った。
「じゃあ住み込みでうちで働いてくれても構わないってことだね!」