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第8章 雪の華

「助けて･･･？」

俺が怪訝な顔をして、あたりを見回すと確かにこちらの様子をうかがっている彼女と同い年の女子集団が見えた。

イジメ･･･か･･･

俺は彼女の手を取って、その集団のところに突き進む。

「えっ･･･ちょっと･･･あの･･･」

あきらかに彼女は拒否をしていたが、俺は構わずその集団の前まで歩いて行った。

「えっ？なんなの？」

彼女たちは動揺していたが、俺を見るなりいつものあの気持ち悪い女子の反応になる。

「なにー？超イケメンなんだけど！なに？玲奈の知り合い？」

女たちは、さっきまでこっちを下品に笑いながら見ていたのに、俺がきたら手のひらを返すように態度を変えた。

まじ気もちわりぃ･･･

こういう女の腐ったところをみる度に、俺はあのババアを思い出して苛ついてしまう。

「いえ、あの･･･その･･･あたしがやろうとしてた所、見られちゃって･･･」

そう下を向いて言う彼女の手は、小さく震えていた。

俺は女どもに向かって言う。

「だせーイジメとかしてんじゃねぇぞ、ブス！俺はお前みたいな人種が死ぬほど嫌いなんだよっ！」

俺が大声でそう言うと、スーパー中に視線が俺たちに集まった。