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第8章 雪の華

「な、なに言いがかりつけてんのよ！あんたちょっと顔がいいからって何様よ！」

女達は注目されて自分たちが疑われてるのを知ってか、ぎゃーぎゃーわめき始める。

俺はため息をついて頭を抱えて言った。

「明日から半径1メートル以内こいつに近づくんじゃねぇ･･･これだから女は嫌いなんだよ･･･クソっ」

俺が悪態をつくと、女達はなんか文句を言っていたが背を向け、玲奈と呼ばれていた子の手を引っ張って店を出る。

あー、先に買い物して会計済ましといてよかったわ。

俺はそう思いながら、スーパーを出て自販機の前でコーヒーを買う。

「おう、なんか飲むか？おごってやるよ。」

無表情で俺がそう言うと、彼女は下を向いて小さくつぶやいた。

「コーラ･･･」

コーラを買って、俺は近くのベンチに腰を降ろした。

「お前、いじめられてんの？」

俺がそう問いかけると、彼女はただ下を向いて小さく答えた。

「助けてくれて･･･ありがとうございました･･･」

そう言って、彼女の瞳からどんどん涙が溢れ彼女のスカートの上にこぼれ落ちていく。

怖かったんだろうな･･･そう思って俺はコーヒーを飲みながら彼女の頭をぽんぽんと叩いた。

泣きながら、彼女は初対面の俺にゆっくりと話し始めた。